69．全国のカーライフ充実度

2012年プロトコーポレーションが、自社が運営する自動車のポータルサイト「Goo－net 」上で、「都道府県別カーライフ充実度調査」というものを公開し、大きな反響をよびました。この調査結果はインフォグラフィックという、情報やデータ等を視覚的・直感的に理解できるよう描かれたもので、これにより都道府県別の自動車にまつわる便益の高さなどを表現しています。プロトコーポレーションの独自調査によるこの「都道府県別カーライフ調査」は、都道府県別に利便性・インフラ・安全・レジャー・維持費の5つの項目を基礎に、カーライフの実態を調査するものとなっています。

具体的には、人口10万人あたりの給油所数や交通事故負傷者数、高速道路のIC数、遊園地やテーマーパークなどのレジャー施設の数、余暇のドライブ率、その地域のガソリン価格などを公共機関および民間のデータを参考に作成したものとなります。調査の結果、カーライフ充実度が一番高かったのが新潟県、2番目が秋田県、続いて青森県と東北甲信越地方が高いランクを7割弱占めている一方、大都市圏や関西地方ではポイントが低く、カーライフ充実度があまり高くはないという結果になっています。もちろん、このデータはあくまで同社による独自調査のため、真実性を保証するものではありませんが、ひとつの参考資料とはなるでしょう。

各項目を見ていくと利便性が最も高いところが山梨県、最も低いのが東京都と神奈川県、インフラの整備が最も整っているのが兵庫県、最下位は佐賀県、交通事故負傷者数が少なく、飲酒運転の件数が低いなど、自動車運転において安全な地域としては岩手県、最も安全性が低いのが埼玉県と茨城県、レジャーのポイントが最も高いところが山形県、最も低いのが滋賀県、ガソリン価格や駐車場代などの維持費がかからない地域が青森県、最も維持費がかかる地域が東京都となっています。

大都市圏は車以外の代替交通手段が充実しており、自動車を所有する必要性が薄いことも関係してくるところでしょう。一方この調査結果において上位の地域は車が生活の一部であり、車がないと生活に支障をきたすケースが多い、ということがわかります。車を所有する目的も人それぞれに違いがあり、何が一番充実するカーライフとなるのかは個人個人でそれぞれ違うということも忘れてはいけません。今回のこのデータから、現在車にまつわる様々な事象を取り巻く環境がどのようなものであるのか、これを理解することが最も重要なことではないでしょうか。